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かめやま日記blog

滝とアートと歴史探訪

2024年11月8日 

社長の森下です。漸く気温も下がり秋本番の到来を感じる今日この頃です。

さて先日、ドライブがてらに車で岐阜県の「養老公園」と「関ケ原古戦場記念館」、そして滋賀県の湖北にある戦国武将・石田三成ゆかりの「大原観音寺」へ行ってきました。

養老公園では、日本の瀧100選のひとつ「養老の滝」(居酒屋ではありません)と、世界的な芸術家による体験型アート作品が広大な敷地に点々と展示されている「養老天命反転地」を初めて訪れました。駐車場入り口から結構きつめの坂を上って30分程にある養老の滝では、汗ばんだ身体を気持ちの良いマイナスイオンで癒して気分がリフレッシュしました。次に向かった養老天命反転地は、敷地内に水平な場所がほとんどなく、地面の起伏も不規則で足元が不安定、平衡感覚を失いがちになるのですが、なぜか童心に返った感じになって面白い。インスタ映えのするモダンアートな作品群も、日常感覚では味わうことができない不思議なものでした。

その後、歴史好きとして一度は訪れてみたかった「関ケ原古戦場記念館」へ。鎧や兜などの貴重なコレクションを見たり、シアタールームでは合戦の様子を大迫力の映像と音でリアルに体験したり…。また、当時の武将たちが使っていたレプリカの火縄銃や大筒なども置いてあり、実際に手にしましたがとても重くてビックリ。こんなのを持って長距離を歩き、戦った昔の人は凄いです。

そして夕闇迫るなか、石田三成が幼い頃に修行をしたと言われている湖北の鄙びた田園風景のなかにある「大原観音寺」へ足を運びました。私が最も敬愛する作家・司馬遼太郎の作品「関ケ原」の冒頭に、長浜城主だった羽柴秀吉と、この寺の小僧だった石田三成が初めて出会った有名なエピソードが描かれています。

夏の暑い時期に領内視察中の秀吉が寺を訪れ、渇いた喉を潤すために茶を所望したところ、三成が接待役に出て最初の一杯はゴクゴクと呑めるように大きめの碗にぬるめの茶をたっぷりと、二杯目は中くらいの椀に少し熱めの茶を、そして三杯目は小さな湯呑に熱々の茶を少し入れて出したところ、子供ながらに客人をもてなす気配り・才覚に秀吉がいたく感じ入り部下として召し抱えたという話。シーンとした秋の夕暮れ、誰もいない静々とした大原観音寺の境内にしばらく立っていると、約450年前の秀吉と三成が現れるような感覚になりました。と同時に、三成のような客人の立場、気持ちになっておもてなす心、行動を私たちも常々見習い、実践したいものと感じた次第です。

養老の滝
養老天命反転地
石田三成が秀吉へ茶を献上する際、水を汲んだ井戸

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