お気に入りの“大人の隠れ家”
2025年2月17日
こんにちは、ライターの阿部です。
山陰には「ひもおとしってな~に?」「ちょっと大人になることよ」というひな人形のローカルCMがあるのですが、私もたま~~に大人の気分を味わってみたいことがあります。
「BAR(酒場) = 大人が行く店」という考えはあまりに短絡的ですが、行きつけのお店のようなものを作りたくて、あちこちで「BARに行きたい!」と言っていたら、友人に神戸市内にある行きつけのお洒落なBARへ連れて行ってもらえました。5年前に東京のBARに行った時は出された酒の味が複雑だったこと以外にこれといって感想がなかったのですが、今回は友人の目利きで素敵なお店を見つけることができました。
収容人数10人ほどの隠れ家のような店に、所狭しと並んでいるボトル。バーテンはこの一つひとつの銘柄や産地、味の特長などをパッと答えられるのだから驚きます。目立つところにイギリスの地図が貼ってあり不思議に思っていたのですが、どうも「渡英して直接買い付けているから」という理由があるようです。
グラス、花瓶の花、カレンダーに貼ってある大きめの文鳥シールにいたるまで、店の中にあるものすべてに意味が込められており、興味が尽きません。
女性バーテンのファッションや立ち居振る舞いも洗練されていて素敵でした。特にこの日は2種類のツイードを組み合わせたベストが着こなしのポイントだったようです。聞いてみたところ仕事着のベストは基本仕立てているとのことで、こだわりを感じました。こういったファッションや話を含め、すべてにサービス精神を感じ、プロ意識の高さに頭が下がる思いです。
肝心のお酒ですが、これもとても美味しかったです。このお店はメニューを置いておらず、店に来るまでに食べたものや客の好みに合わせてバーテンが酒を選ぶシステムなので、一体何が出てくるのかドキドキしながら待ちました。
人生初の洋ナシに合わせて、洋ナシ風味のジンハイボールと、ほんのり甘い風味のウィスキーを出してもらいました。友人が頼んだレーズンバターや濡れおかきも美味しかったし、店を出るまで本当に楽しい時間を過ごすことができました。このBARへ通うためだけに神戸に引っ越し検討中です。

濡れおかきとウィスキー、意外な美味しさがある組み合わせでした。

手前の赤い酒は友人が頼んだ苺のモクテル(ノンアルコールカクテル)です。