別れの春
2025年3月31日
ようやく、やっと、とうとう、ついに、待ちに待った春本番、桜の開花する時期が訪れました。
寒いのも暑いのも苦手な企画・コピーライティンググループの中村です。
春は出会いと別れの季節とよく言いますが、同じ別れでもまたいつか会える別れもあれば、永遠に会うことのできない別れもあります。
三寒四温の3月末の肌寒い日、会社の元専務でコピーライターだったOBの方が天国へと旅立ってしまいました。
亀山デザインの創成期から中核を担い、会社の発展に大きく貢献され、私も入社後わずか5年間ですが薫陶を受けた偉大な方でした。
定年後も時折、何の前触れもなく「おー元気にしとるか?」と美味しいスイーツを片手にひょっこり会社へ顔を出して皆とおしゃべりして帰っていく、俗に言う雰囲気を持った方でした。
最後にお会いしたのがちょうど1年前のこと。
いつものように会社へふらっと立ち寄られ、他愛もない話をして、その後夕食をご一緒にということになったのですが…ちょうど仕事が立て込んでいて「また今度ご一緒します」とお断りしてしまったことをいまでも後悔しています。
「また今度」は二度と来なくなってしまいました…。
会社の皆さんと一緒にお通夜へ参列したのですが、思いがけずOBやOGもたくさん駆け付け、ほんのひと時ではありましたが昔話に花を咲かせながら、故人を偲びました。
人は生まれる時はたった一人。最後を迎える時にどれだけの人がそばに寄り添い涙を流してくれるかで、豊かな人生を送って来たかが分かるとよく言われます。
多くの仲間や後輩に囲まれ、惜しまれつつも逝ってしまった大先輩は彩りある素敵な人生を送って来たのだと確信すると同時に、自分自身の最後はどれだけの人が見送ってくれるだろうと考えると、少し怖くなりました。
これからの残された時間、死を忘れることなく、悔いのないよう歩んでいこうと心からそう思った花冷えの厳しい別れの日でした。