「完璧な」スイーツ
2023年12月1日
コピーライターの阿部です。
食欲の秋も終わり、すっかり冬の空気になりましたが
今回は食いしん坊な私の「あるスイーツ」へのこだわりを綴ろうと思います。
そのスイーツとは、抹茶パフェのことです。
パフェというのはフランス語で「完璧」を意味しており
アイスやホイップ、プリンなどがガラスの器に盛られている様子は、舌だけでなく目でも楽しめる――まさに究極のスイーツと言えるでしょう。
フルーツパフェやチェコレートパフェなど、パフェにもいろいろありますが
そのなかでも抹茶パフェが1番好きです。
他のパフェと比べて、抹茶パフェはトッピングのバラエティに富んでいます。
通常のパフェであれば、バニラアイスにプリン、フルーツ、コーンフレーク
ホイップクリームあたりがスタメン選手といったところでしょうか。
抹茶パフェであれば、上記に加えて白玉やわらび餅、あんこ、カステラ、抹茶ゼリー、抹茶プリン、寒天、羊羹などの様々な具材から、お店こだわりのトッピングがチョイスされます。
変わり種トッピングとして、お店によってはおせんべいが刺さっていたり、黒豆や甘納豆などが添えられていたりしてベンチまで層が厚いのです。
パフェだけに。
トッピングによって表情を変える抹茶パフェですが
大雑把に分類すると、
1. プリンや寒天、葛餅などをふんだんに使用したあんみつ系パフェ
2. カステラやシフォンケーキがメインのケーキ系パフェ
3. モンブランや洋酒などと組み合わせた洋風の抹茶パフェ
上記のようになると思っています。
また、ほとんどのパフェが縦長のグラスに入っているので
食べ進める順番がある程度決まっています。
そこに作り手のこだわりを強く感じられるのです。
例えば、パフェの上部にアイスクリームやプリン、抹茶の生チョコなどを盛って一口目から甘さを楽しみつつ、グラスの底に仕込まれた抹茶ゼリーですっきりとした後味になるよう設計されているパフェもあれば
逆に抹茶シフォンケーキを上部に盛り、開幕から抹茶の上質な香りとほろ苦さを堪能しながら、グラスの底のあんこやクリームで最後の一口まで甘さを味わえるパフェも。
「いただきます」から最後の一口に至るまで、食感の変化や味の変化、水分量の変化(ケーキやクッキーなどの焼き菓子を選ぶか、アイスなど溶けて液体化するものを選ぶかでお口の中の水分量をコントロールする)などを計算し
「パフェを楽しむ」という体験をデザインする…それは職人にしかできないことだと思っています。
そんな私の1番のお気に入り抹茶パフェは
群馬の草津温泉街で食べたパフェです。
▲阿部のイチ押しパフェ
「パフェは縦長」という固定観念を覆すような
平たいガラスの器に盛られており、広くなった上部には抹茶パウダーやきな粉を使って日本庭園が表現されています。
平たい器を使用することによって
その時の気分に合わせて好きなところを食べられるという点でも画期的です。
また、特産のこんにゃくを採用しているのも凄いです。
「スイーツにこんにゃく!?」とはじめは驚いたのですが
他のトッピングと見事に調和しており、スイーツとして昇華されています。
そして何より美味しい。
気軽に行けないのが残念でならないのですが、機会があればまた食べたいです。
そんな私は関西周辺でも抹茶パフェの食べ歩きをしているので、
気になった方はぜひお声がけください。
お好みに合わせたお店をご紹介いたします。